Dark of silence

沈黙 は オト

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2012.07.27 Friday

― feel back ―

ぱがねの二次創作小説です。

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 この作品はわるいこのぱがねを対象とした作品です。
  [BL風][パラレル][女装]
 この辺りが苦手な方は回避を推奨します。
 が、[女装]に関してはニルフさんのデフォ設定なのであまり関係なかったりもします。


*補足説明
登場人物:ニルフレグルスさん

実際にこんな事が有った訳ではなくて、単なる妄想の産物です。

ニルフの中の人が書いてるので、レグルスさんの設定についてはあまり守られてないと思います。
努力が足りなくて大変申し訳ない。









  ある日の昼下がり、岩窟都市バイエルの一角にある工房に少年が訪れた。
 そして工房の主は彼を快く迎えた。
 しかし、それを見た者がいるならばその光景をこう云うに違いない。
 『少女が青年の家へいった』と。


   ― feel back ―


  少年は本来の名をニルベルフという。
 彼には姉がいて、その姉が錬金術師だった。
 しかし、姉は自分の運命の為に他の世界で生きる事を選んだ。
 そうして世界から消えた姉の穴埋めになったのがニルベルフだった。
 そのため、彼は姉の名義の下で生活している。
 そして、彼はその名義を守る為に少女の格好をしている。
 それらを解説しないが為に誤解が生じても本人は気にしない。
 気にしないし、それこそが名義を守る事になると信じている。

 ニルベルフが訪ねたのはレグルスという同じ種族の青年だった。
 彼はニルベルフにとって数少ない『興味の対象』だった。
 同じ種族であるが故に情報を共有し易かったのかもしれない。
 名義を守る為に積極的な交流を望まないニルベルフが僅かに積極性を持って交流したのがレグルスだった。
 そして、今身近な同じ種族の年上はレグルスだけだった。

  彼らの向かい合う卓にはニルベルフが手土産に摘んだ赤ブドウと木イチゴが置かれている。
 瑞々しいだけのそれは特に興味をそそられる訳でもなく、あまり手を付けらない。
 どちらかと言うと、卓上を占めているのは話題の方であった。
「どこかに引っ掛けて怪我でもしたのかと思ったのですが、そういった箇所は見当たらなかったんです」
「うーん…」
 レグルスは腕組みをして考え込んでいた。
 ニルベルフは最近翼が痛むのだそうだ。
 心当たりが無いために解決策も無く弱っている、という相談だった。
「診療所には行ったんですか?」
「いえ…その、あまり好きでは無くて…」
 ニルベルフはやや口籠もりながら答えた。
 本当は名義と違う人物である事を疑われる可能性が有るから行きたくないのだが、今まで解説しなかったそれを今更解説するのも上手く出来る気がしなかったからだ。
 もじもじするニルベルフを余所に、レグルスは腕組みを解いた。
「どの辺りが痛いのかは分かりますか?」
「どちらかというと付け根の方ですが、箇所の特定は出来ていません」
「そうですか…触っても大丈夫なら探ってみますけど、どうします?」
「そうですね。お願いします」
 ニルベルフは席を立つと、レグルスの前に背を向けて立った。
 レグルスの視界はまばゆい白で埋め尽くされそうになる。
 先ほど言っていた通りに外傷は見当たらないし、変形も見られなかった。
 翼の付け根に近い辺りにそっと触れるが、ニルベルフは特に反応しない。
 少し力を込めてみるが、様子が変わる事は無かった。
「痛くないですか?」
「はい、大丈夫です」
「えーと、じゃあ…」
 翼の先端に向かって少し手を動かすと、ニルベルフがビクリと動いた。
「だ、大丈夫ですか?!」
 慌て様子を伺うとニルベルフは目をぎゅっと瞑ったまま頷いた。
「…その…辺りの、右の翼が痛みました」
 痛みに乱された呼吸が言葉を阻害して途切れてしまう。
 レグルスが更に右の翼をまさぐるとニルベルフの脚の力が抜けて、後ろに倒れてしまいそうになった。
 咄嗟にレグルスが抱きとめる。
「ごめん…なさい…」
 呟きのような謝罪を聞いて、ニルベルフは首を横に振った。
「お願いしたのは僕ですから…」
 彼は机を頼りに姿勢を立て直してから、振り返って小さな声で続きを吐いた。
「こちらこそ、すみません」
 瞳が普段より潤いを帯びていたのは痛みのせいだろうか。
 少し俯いて辛そうな顔をしているニルベルフにレグルスは近付いて、そっと頭を撫でた。
 暫くされるがままに撫でられていたニルベルフだったが…


*この後のニルベルフの行動を選択して下さい。

解決の為に痛みを我慢する (普通っぽい展開です)
疲れたので甘えようとする (鬱っぽい展開です)




























 暫くされるがままに撫でられていたニルベルフだったが、解決の為に痛みを我慢する決心をした。
「すみません。もう一度見ていただけませんか?」
「…分かりました」
 レグルスは先ほどの様子からあまり乗り気では無かったが、ニルベルフが真っ直ぐ見つめるので引くに引けなかった。
 恐る恐るまばゆい翼に手をかける。
 そして、先ほどに近い位置を撫でてみた。
「どうですか?」
「少し…ビリビリしているような…」
 何か挟まっていないものかと羽を少し捲ってみるが、何の異常も見付からない。
 仕方なく柔らかく揉むように動かすと、ニルベルフが震えていて手を止めた。
 痛みを耐えるうちに止めていた息を吐いて、ニルベルフは軽く振り向く。
「続けて、下さい」
「いや、でも…」
 痛みに堪えているのが可哀想だとか、自分の手で痛ませているかと思うと心苦しいとか、専門家でもないのでこれ以上やっても分からないんじゃないかとか、言いたい事は沢山有った。
 言葉を発する事が出来なかったのは沢山有りすぎたのかもしれない。
 レグルスが言葉を詰まらせているのを見て、ニルベルフは彼の手をとった。
「すみません。わがままを言い過ぎました」
 自分の頼みを聞いてくれた彼と、自分の為に働かせてしまった手に労いの思いを込めて、ニルベルフは彼の手に深く礼をした。
 その一時、額に触れていた手が頭に伸ばされるまでそうかからなかった。
「そんな事ないよ」
 そうかけられた声に安堵して、ニルベルフは顔を上げた。





==================================

オチなし。
毎度すみません。
そしてどこがBLやねん。
えーと…
かづきは男の子が必要以上に仲良くしてるのとか好きです。
というのが反映されてるので、別にBLじゃないです。げふぃ(吐血


▲分岐に戻る

















































 暫くされるがままに撫でられていたニルベルフだったが、もう痛みの事なんてこのまま忘れてしまいたかった。
 もう少し…本当にもう少しだけでいいから甘えさせて欲しい。
 日々の緊張から逃れるように、気が付けば彼の服を少しだけ握っていた。
「ん…?」
 レグルスは服を握った意図を訊ねたつもりだったが、返答がない上放してもくれないので改めて問うた。
「なんですか?」
 その言葉に、ニルベルフは握っていた手をそっと放した。
 なぜか目を見て話せる気がしない。
「よく…分からないです…。すみません…」
 そう言ってニルベルフは暫く俯いていた。
 怯えるようにレグルスを見上げると、彼は様子を伺うように覗き込んできた。
「大丈夫ですか?」
 それに答えようとして開きかけた口を一度閉じて、少し間を持った。
 それから改めて、ニルベルフは答えた。
「ご心配ありがとうございます。今は痛くありません」
 事務的な回答にレグルスが違和感を感じている間に、ニルベルフは手荷物をまとめる。
 手早くまとめ終えると、ニルベルフはレグルスの前で向き直った。
「大した事ではないのに付き合わせてしまって、すみませんでした。おいとまさせていただきます。お邪魔しました」
 深く頭を下げ、そして素早く振り返って扉へ向かうニルベルフにレグルスは慌てて声をかける。
「っまた! 何か有ったら気軽に寄ってください!」
 ニルベルフは振り返らずに、扉に向かって一言だけ返事をした。
「…はい」

  その帰り路で、ニルベルフは痛む翼でよろよろと飛びながら、先ほどの事を思い返していた。
 自分が何を考えていたのかは分からないが、めちゃくちゃな事をしていたのはさすがに分かる。
 逃げるように出てきてしまったけれど、気分を悪くしていないだろうか。
 申し訳ないので、今度訪問する時には何かとびきりの手土産を持参しよう。
 そんな事を心に決めているうちに、翼の痛みの事は忘れてしまった。
 代わりに胸の奥が痛い事に、ニルベルフは気が付く事が出来なかった。





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不穏オチですみません。
せめてBLらしくって思ったらこういう感じに…ええ…結果が伴ってないですね。
もうちょっとマシなオチにする気は有ったんですけど、ニルフさんの設定とか加味したらこんな感じになってしまいまして…
ああもう言い訳しか出てこない!!

せめて私の腐敗全盛期の頃の『強引な設定でもBL(ファンタジー)だしオッケー』という訳の分からないルールさえ戻ってくれば…!
………もう戻ってこないので、これ以上は無理だと思います。(撃沈)


▲分岐に戻る



































おまけ。(大分適当です)




[分岐から]
レグルス:(なでなで)
 ニルフ:(もうどうでもよくなってきた…)
レグルス:(なでなで)
 ニルフ:…ぁー…のー…
レグルス:Σえっ? あっ、撫で過ぎでしt!?
 ニルフ:いえ、それは別に構わないんですが
レグルス:(え…いいの?)
 ニルフ:もう痛いのとかどうでもいいです。…疲れました(頭をレグルスの胸に落とし)
レグルス:え…
 ニルフ:(見上げ)…なにか?
レグルス:いや…
 ニルフ:思う存分撫でていただいて結構です
レグルス:ええと…
 ニルフ:(じっ)
レグルス:(ちかいちかい!!!)
 ニルフ:(俯き)……撫でて、下さい
レグルス:Σ!?
 ニルフ:…嫌ですか…?
レグルス:いやいやいや! 滅相もないです!
 ニルフ:…じゃあ撫でて下さい…(ぎゅっ)
レグルス:(何事)!?
 ニルフ:満足するまで放しません…
レグルス:ハ…ハイ…(なでなで開始)



…これも何か違いました。

選択式にしたのはいいオチにならなかったからです…すびばせぬ…
2017.11.18 Saturday

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02:53 | - | - | -

コメント

「撫でるだけ?」
「え?」
「……や、なんでもない、……です」
2012/07/29 12:22 AM by レグルス

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